2008/09/22
釣りバカ日誌5
さて初島に船首を向けた理由は、本日遊びに来る夫婦の為にランチの食材を確保する為です。
東東京から遠路遊びに来るのですから、少なくともかさごの煮付け位は出さないと申し訳ありません。
初島沿岸は岩礁地帯で根魚豊富、餌釣りならば確実に魚が揚がります。
それでも未練がましく7ノットでルアーを曳きながら走行しました。
1時間あまり経過。。。
初島沿岸の露天商がはっきり見え始め、やむなくルアーロッドを収めました。
トローリング初日、見事な黒星スタートです。
憮然とアミブロックをバケツに移し、シコシコとコマセ籠に臭いアミを詰め込んで釣り糸を垂れました。
アジ・サバ、根魚を2,3匹確保して帰港する算段です。
20メートルあたりの棚での一投目、早速当たりが来たので巻きましたが引きが続きません。
エサ取りです。
少しエサ付けを工夫しての2投目、棚を揃えて待つこと30秒シャープな手ごたえが。
しっかり合わせて新調した電動リールのレバーを倒す、シマノ電動丸600Hだ(どうでも良い事だが)
なかなかの引きですが基本的に釣りは初心者なので、引き味で魚種を当てる事は出来ません。
今まで釣った魚もアジ・サバ、カレイにアイナメくらいのものです。
電動リールをゆっくり一定スピード巻き上げると、時々強烈な引きがあります。
垂直に真下に突っ込んで行きます。
指先に伝わる振動と大きくしなる竿先がたまりません。
10-9-8-7、、デジタルメーターのカウントダウンが始まります。
まずコマセ籠と天秤が姿をあらわし、これを取り込んで5メートルばかりのハリスを手繰ります。
釣り人が最も胸を膨らます一瞬です。
水面にゆらりと横縞の魚影を確認した際は、嬉しいというより狼狽しました。
「嗚呼、石鯛が、、タモ網、タモ網、、、」と口走りながら狭い船内をバタバタ走り廻りました。
網で慎重に船内に取り込み、改めて良形の石鯛(33センチでした)と再確認して徐々に嬉しさが込み上げて来ました。
「やったー!」
バケツ内で一気に血抜きし、そのまま新鮮な海水に入れました。
クーラーなど必要のない至近距離輸送です。
トローリングがオデコだった事などとうに忘れて、全速力でマリーナに向かいました。
しっかりとした歯ごたえのある食感に甘みが広がり、ゲストの夫妻も大喜びしてくれました。